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ブラウザからいきなりJPEG図を作れる"電脳ホワイトボード"


mixiラクガキとか、はてなハイクとか、Flashを使って手書きでいろいろ絵を描いたりするサービスはあるのですが、mixiはmixiドメスティックだし、はてなハイクも同様でイマイチ自分の思っているものとは若干のズレがあったので、他の人の作業待ち時間に作ってみました。




名付けて電脳ホワイトボード








上図みたいなものを書いて簡単にアップできます。


「保存」を押すと増井さんのgyazoのようにいきなりサーバにJPEGをアップするので、ほんのちょっとしたメモ書きを手書きで書いて誰かに送りたい時などに便利です。


まあ間に合わせで作ったので本当に適当ですが・・・








「クリア」だと画面を全消し、「消」は消しゴム機能です。

MFCで同程度のものを作ろうとしたときには一日かかった記憶があったのですが、さすがFlashはライブラリが整理されていて、1時間程度で作れました。


僕は絵がヘタクソなのでアレですが、絵心のある人に書かせると



こんな感じになります


マルチディスプレイ対応のWiiリモコンとか


ニコニコ動画の元ネタであったSynvieの考案者として有名な名古屋大学の長尾確先生がまた面白いことをやっています









Wiiリモコンに赤外線デコーダを取り付けて複数のディスプレイを識別するように改造。

同時に12人が参加するポインタ危機一髪というゲームも実験制作してみたりしたらしい。




最近は研究者の間でもWiiリモコンを活用する研究が世界的に流行っているらしく、







こんな研究も先日話題になりました。

原理としては全く逆なのも面白いですね。




Wiiリモコンは手軽に使える無線赤外線CCDデバイスとしては安価な上に身近ですから、題材として扱いやすいのかもしれません。




僕も最近赤外線を使った実験をしたりしているのですが、先日届いたHMDでラジコン実験に続き、もっとARらしい実験をしてみました。









こんな感じでカメラをとりつけたHMDを顔にかけて画面を見ると









こんな風に見えます。




さらにサンプルプログラムはひとつのマーカーしか認識しなかったので、複数マーカーに対応させ、









こんな実験もしてみました。




あとで調べたら、複数マーカー対応のサンプルもあったらしいですが。




ARToolkit



はワシントン大学で無償配布されているAR実験のためのツールキットです。


いくつか新しいアイデアも湧いてきたので、間に合えば23日までに実装したいと思います。


いまどきのヘッドマウントディスプレイ


scalarのテレグラスT4が届きました。




KAZUO KAWASAKI氏によるデザインで、一見ごくふつうのサングラスのように見えるヘッドマウントディスプレイです。




いざかぶってみると、ちょっとディスプレイ部分が大きいので、眼鏡が飛び出しているように見えます。




装着した感じはかなり自然です。




ピントも発色も及第点で、それなりに遊べます。




せっかくなので、HMDらしい(?)使い方として、ラジコン戦車にとりつけたCCDをHMDで見ながら主観視点で操作するという実験をしてみました。









これが装着した状態。怪し過ぎます。

彼が右手に持っているのは戦車用コントローラ。左手の四角い箱はカメラからの画像を受信するための受信機です。









戦車に取り付けるとこんな感じ。青いのがカメラです。

あえて砲塔ではなく砲身にカメラを取り付けたのは、砲身を上下させることで視界を変化できるからです。




外からみたときはともかく、このHMDはかなり装着しやすく、比較的長時間使っても疲れない気がするので、それまで考えられなかったようなタイプの使い方もできるかもしれません。




ディスプレイは半透明ではなく、周辺視野も確保されているので、ディスプレイを見ながら歩くということもできますがけっこう危険です。




残念な事にこれが対応しているのがいわゆるコンポジット入力だけなので、主な用途はiPodやビデオカメラからの入力に限られること。LCD自体は高精細なのですが、PCの画面を表示すると文字を判読するのが難しい気がします。まだ試していませんが。




でもこれを使うと電脳メガネみたいなものも作れるんですよね


ジブレ・シャンベルタン。2001年ものだ。

「ムッシュー、ムッシュー・・・・」 「・・・・」 「お客様、ご気分でもお悪いのですか?」 「・・・ワイン」 「何がよろしいですか?」 「ジブレ・シャンベルタン。2001年ものだ。僕の友人のナポレオンが愛用してたやつ」 「はあ?」 「ねぇ・・・ジュピターには何時に着く?・・・・木星には何時に着くんだよ?・・・・木星には何時に着く・・・」





名作と誉れ高い「蘇る金狼」をね、先般ようやく見終わったのですよ。

で、このラストシーン。




2001年ものシャンベルタン。ここで「えっ?」と思うべきところだったんでしょうけど、気づかなかった。




いまはもちろん売ってますが、この映画の当時はもちろん売ってる訳が無くて、いろいろあっておかしくなっちゃったという描写なんですけどね。




しかし、劇中でそういう台詞があると無意味に飲みたくなります。松田優作の話をしながら。




松田優作って、あらためて顔をまじまじと見ると、それほど押し出しの強い顔でもないし、取り立ててインパクトがあるわけでもなく、誤解を恐れずに言ってしまえば貧相な部類に入るような気がするんです。




にもかかわらず多くの人の憧れを一身に引き受けるのは、ひとえに彼の神がかった演技力にあるのではないか、とかなんとか。長身に長い手足という、モンキーパンチそのものなスタイルも画面映えしてるのは間違いないですけど、ハードよりソフト、つまり演技力そのものが良かったんでしょうね。




しかしこの金狼。なにが蘇ったのか、そもそも金狼とはなんだったのか、良く解らないという謎の作品でもありました。もう一回注意深く見ればわかるのだろうか。それとも大藪春彦の原作を読めば金狼の実態に近づけるのだろうか、気になります。






電脳検索エンジン


昨今の検索エンジンはとにかくノイズが多くてけしからん、という発想から、検索対象サイトを絞り込んで検索するGoogle Custom Searchというものがあるのだと知りました。




そこで、僕が普段使うサイトを中心に絞り込んで「電脳検索」を造ってみました。



電脳検索



電脳っぽいサイトから検索します













対象は、いわゆる電脳っぽいニュースサイトとその周辺

確かにノイズは減ります


マイコンなんか大嫌い


うちの会社は規模に似合わず、毎年インターンを採っています。

創業二年目からかな。インターンで来るような子はいい子ばかりで、スポンジのようにいろいろなことを吸収していきます。そういう人たちと仕事をしていると、僕も若返ったような気がするのですよ。そして別の視点からものごとを考えたり、新鮮なアイデアをもらったりということでずっと続けています。




つい先日、インターンの面接で来た女学生で、渋谷あたりで服を買ってそうなごく普通の子なのに「子供の頃からコンピュータが大好きなんです」という子が来て腰が抜けそうになったんですよ。




いや、コンピュータが好きなのはネクラでオタッキーな奴らだけってのは偏見だ、とか、人を外見で判断するな、とか、そういう批判で集中砲火を浴びそうなので予め断っておきますけど、正直言って、僕が大学生の頃なんか、そんな人見た事無かったですからね。




電通大とか、女性であれば誰でも美人に見えてしまう病(=電通病)とかありましたしね。さすがに大学やめて10年近く経ったからもう客観的に女性を見れると信じたいですけど。それでも絶対数が少ないんですよ。理系女子、特に情報工学、情報科学系の女子は。




今まで「ゲームが好き」という普通の女の子にはいくらでも会いましたが、「コンピュータが好き」というのは無かった。




 「コンピュータが好きだからUEIでインターンをしてみたい」




それは解りました。でも「好きだから」という理由でなんでも通用するわけじゃないよ。とかなんとか、先輩風を吹かしたくなったり。




「好きを貫く」よりも、もっとずっと気分よく生きる方法 - 分裂勘違い君劇場を見て、その昔、「マイコンなんか大嫌いだ」と言った日を思い出しました。




理由はわかりません。たぶん、思うようにプログラムが書けなかったとか、バグがとれなかったとか、そんなものだったのだと思います。




僕がマイコンに夢中になるのを見かねた親父がプログラムをセーブしていないのにいきなり電源を引っこ抜いて、それに憤慨したとか、まあとにかく、グレたんですな。




もうなんだかしらないけど頭来ちゃって、「マイコンなんかなくなればいい。世の中なんか終わればいい。恐怖の大王が予定を早めて明日来れば良い!」みたいなことを言ってましたね。




マイコンなんかもう電源押せないようにダンボールで封印。

キーボードもディスプレイも(当時マウスはなかった)引っこ抜いて、押し入れにしまったり。




それで外に出かけて遊ぶんだと、缶ケリだのラジコンだの、キャッチボールだのといったことを一通りやるわけですよ。




それはもうそれなりに楽しい。極めて楽しい。心から楽しいわけです。




でもそんなことも三日も続けるとだんだん考えが変わってきます。





「確かに缶ケリは楽しい。鬼がよそ見をしている間に缶に走り寄り、蹴り飛ばす快感はなにものにも代え難い。

けれども、そんなことをしてなんになるんだ?その楽しさは、その一瞬だけだ。
僕がほんとうにいまやるべきなのは、ほんとうにいまやりたいのは、誰にも負けない発明をして、人類の未来を作り出す事じゃないのか。それは辛くとも苦しくとも本当にやりたいことなんじゃないのか。缶ケリで町内一の腕前になったからって、世界はなにも変えられない」




そんなことを思って結局文字通り三日坊主の「禁マイコン」で終わった訳です。




高校の頃も何度かありましたね。もう毎日カラオケ行くのが楽しいみたいな時期が。

スカートめくりばっかりしてたような時期に、「マイコンなんてだせえぜ」みたいなことを言ってグレてサークルをサッカー部に変えたりしては、結局マイコンにしか自分の居場所がなくて、戻って来たり。




学校の勉強もちゃんと出来なかったし、スポーツだってぜんぜんだった。僕にはマイコンしかなかったし、マイコンの中でもプログラミングしか自分が熱中できるものはなかったんです。




スーパー大戦略にひたすらハマった時期があって、もう学校とか行かないでスーパー大戦略だけをやってるんですけど、コンピュータが考えている時間が結構長くて、マイコンの前でわら半紙に新しいゲームやプログラムのアイデアを書く訳ですな。ゲームが架橋にさしかかってきたところで「やーめた!プログラム書こう」と思ってリセット。もちろん学校には行かない。




大学に入ったときも、夜間だったので、昼間はマイコン雑誌の編集部やゲーム会社でアルバイト。それはもう凄く辛くて、苦しくて、血反吐吐きそうになるし実際に頭も狂って来るし、何度も逃げ出そうとしたし、実際ゲームが一本できあがったとき、




 「こんなギスギスした世界は嫌だ。大学に戻ろう」




と思って人並みの学生生活を送ろうと、学園祭実行委員会に全力投球したのです。

当時の僕にとってみれば、学園祭って別に誰かが儲かるわけでも損するわけでもないじゃないですか。そもそも盛り上げてなんになる?という話から始まって、やる気のある人ない人、無数にいるわけです。




それでも当日はみんなで結束して、力を合わせて学園祭を成功させる。そのためだけに半年近い準備期間をおいて1年生から数えたら、18ヶ月の期間を経て2年生の秋に実行委員会の主役として頑張る。と。




僕は1年生として中途半端だったので、2年生のときしか真面目にはやっていないんですけど、それでもそういう、とにかくお金とか関係なしにみんなが結束するっていうのがとても新鮮でしたね。あのとき先輩から引き継いだ運営ノウハウとか、組織の作り方とか人の信用の仕方、信用のされかたとかっていうのが、今の会社経営にも凄く活きていると思います。




でも結局、学園祭が終わってしまうと、僕はプログラムに戻る訳です。

正確に言うと、学園祭の最中でもプログラムをしていたわけです。マイコンではなくて組織の。




大学生としてまっとうに卒業するぞ、という気分で大学に戻ったものの、やっぱり勉強が自分の身に付かない。大好きなプログラミングの勉強をしているはずなのに、どうも気分がノレない。それはたぶん、自分のペースで勉強できないから、授業の内容が進み過ぎてるか、遅すぎるかどっちかで、そこまで従順に授業をトレースするほどのモチベーションがなかったんですね。




そんなときにマイクロソフトから仕事をしないかと言われて、なんどかバイト感覚でメルトダウンっていうDirectX関連のイベントの手伝いをしたんですけど、これがわりと楽しくて。なにより世界の先端を見渡しているんだという感覚があったんです。アメリカから本職の開発者がバンバンやってきて、全部英語でプレゼンしてる。シアトルの本社で正式にトレーニングを受けて国内で技術普及活動をしないかと言われた時には、天にも昇る気持ちで引き受けて、大学はやめてしまいました。




その仕事はプログラマの仕事ではなかったけれども、ハドソンの中本伸一さん(HuBASICやPC-Engine、Human68Kの開発者)と出会ったり、ランダムハウスの森田和郎さん(森田将棋や森田オセロの開発者)と出会ったりと、個人的には極めて有意義な勉強の場でした。




僕はきっとなんか未来っぽいことや、発明っぽいことが好きなのであって、勉強が好きな訳でもなければ、ひょっとするとマイコンそのものが好きなわけでもなくて、単なる"新しいもの好き"なのかもしれません。




その実現のためのひとつの道具がマイコンであって、それそのものが好きというよりも、マイコンを使ってできることに興味があった。その姿勢は今でもあまり変わっていません。




でも世の中にはマイコンそのものが好きという人もいて、例えば僕の友達にゲームが死ぬほど好きという人が居たのですが、彼はどこに就職したがったかというと、エンターブレインやメディアワークスやソフトバンククリエイティブやラオックスであって、ゲーム会社ではなかった。




彼は本当にゲームが好きなので、どのゲーム会社に入るとかは決められないと。それよりはもっと中立的な立場でゲームに関わる仕事がしたい、という話があって、なるほどなあと思った訳です。




じっさい、彼とはマイコン歴は同じくらいなのに彼はもう徹底的にゲームしかしない。プログラムしない。ゲーム機は全部もっていて、古今東西あらゆるゲームを遊んでいるんだけど、プログラムはしない。




ゲームはほとんど遊ばなかった僕がゲーム開発者になって、ゲームをべらぼうに遊んでいた彼がそういうゲームマスコミやゲーム流通を志望しているのって、結局どっちがより「ゲームを好き」だったのか、わからないですよね。




僕は自分でつくるゲーム以外のゲームにはほとんど興味がなくって、ドラクエをクリアしたのも25歳の時(発売から10年以上経過)。そんなやつにゲーム雑誌の編集なんかできっこないし、ゲーム売り場で商品説明も陳列もできるわけがないわけで、ある意味流れ着いた場所がここだったとも言えます。




けれども「ゲームは嫌だ」とか「ケータイ電話はもう嫌だ」とか言っておきながら、結局はゲームとケータイを生業にしているわけで。それが結局、僕の本当に好きなことである「誰も見た事がないものを作り出す。発明する」という目的に対して、もっとも手近に使える道具であるからなのです。




でも、そういうふうに自分の生きる目的や「本当に好きな事」を抽象化できてないと確かに辛いかもしれません。プログラミングが好きだ!といくら言っても、バブルソートの実装を1000回して楽しい人なんかいるわけないですから(部分最適化とかで変化するならともかく)、プログラムが好きだという人には、きっとその先に「本当に好きなエッセンス」があると思うんですよね。




それがわからずに闇雲に「プログラミング好きなんだろ」と言われたら辛いと思います。

ただ、そんなことを言われてる人は、その段階でそもそも好きじゃないんだと思いますよ。




「コンピュータが好き」というのも、本当はその先になにかがあるんだと思いますが、それが一体なんなのか、インターンを通じて本人がおぼろげながらにも理解してくれたら嬉しいなと思います。


三島由紀夫が切腹したように、朝日新聞を燃やせ!


桜坂さんからいただいた月刊新潮10月号の「キャラクターズ」をこの週末を利用してやっと読了しました。




当代一の頭脳の批評家と名高い東浩紀さんと、ベッドシーンの描けないさわやかライトノベル作家である桜坂洋さんの共著による、"キャラクター小説"です。




本作の中で文学と論壇を揶揄し、"キャラクター化"された東さんと桜坂さんが次元を超えたドタバタを繰り広げます。




「自らの変態性癖を吐露するような私小説だけが文学として評価される」ような言論界を批判し、三島由紀夫的な過激な行動でもって世界に決着をつけようとする、本作でその象徴として「朝日新聞を燃やせ」というテーマが出てきます。




ラゾーナで便意を催したのになかなかトイレがあかず悶絶するシーンも爆笑ものですが、愛車ゴルフカブリオレにガソリンを満載し、築地の朝日新聞本社に突撃する東さんのクライマックスシーンの迫力は圧巻。いつも前を通っているだけに情景がありありと浮かんできます。




そしてあっけないほど爽やかなラストシーン。ラストの台詞にも思わずクスリと笑ってしまいます。




お二人とは週刊アスキーの連載を通じて一年半くらいのおつきあいがあるのですが、それにしても面白い作品を書いてくれたものです。




ギートステイト本編にも期待大ですが、この作品もかなり読み応えがあります。




はやく単行本が出ますように


明日のshi3z-show スペシャルは15:00から!


明日、天下一カウボーイ大会のオリエンテーションを開催します。

その模様はもちろんshi3z-showで生中継。




二週間後のカウボーイ大会に向けて、全国から集まったコンピュータカウボーイたちがお目見えです。


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