Lag Vegas出張で一番ハマったゲーム「勇者のくせになまいきだ」
ラスベガス出張で一番ハマったゲームについて、忘れないうちに書いておくことにします。
僕は出張のときはだいたいゲームを持って行くのですが、今回も6つくらい買って持って行きました。
しかし毎回遊ぶのはルミネスとかEvery Extendとか、水口作品になってしまう。この理由も説明するまでもなく明白で、一番遊びやすいからなんですけど。
それでまあ、今回もルミネス、またはルミネスIIに一番ハマると思っていたのですが、なんと大穴が来ました。
それが「勇者のくせになまいきだ」というゲーム
シン石丸が「これ面白いからやってみなよ」と貸してくれたものです。6本も新作買ったのに、結局借り物が一番面白かったという事実。口コミは大切です。
このゲームは破壊神となって勇者を撃退するゲームなのですが、破壊神ができることは、洞窟に穴を掘ることだけ。できる破壊ってそれだけか!(あとモンスターを殺したりはできます)
魔王君の指示に従って洞窟を掘って勇者を撃退する。
凄くシンプルなパズルゲームです。
このゲームの秀逸なところは、本当に掘る以外のことはなにもできないのに、戦略や戦術といったものが実に奥深くデザインされているところ。
要するに掘り方によって戦略を編み出せる。コレってとんでもなく凄い発明ですよ。
なんでそうなるのかと言うと、洞窟の中にはランダムに散らばった「養分」が含まれた土があって、この土を掘るとスライムになります。
で、スライムが洞窟のなかをウロウロすると養分が移動し、それをうまく誘導することでどこか一カ所に養分を集めることができます。
養分が集まった土を掘ると、中から「ガジガジ虫」が生まれ、このガジガジ虫はスライムを食べます。
スライムを食べてお腹いっぱいになったガジガジ虫はサナギになり、孵化してモスラみたいなモンスターになる・・・といった具合に、食物連鎖が再現されています。
このゲームの敵はもちろん勇者。
最初はスライム数匹で死んでしまうくらい弱いのですが、そのうち回復魔法を使ってきたり、パーティを組んできたりとなかなか手強くなっていきます。
破壊神はうまく食物連鎖を起こしてより強力なモンスターを生み出さなくてはならないのですが、掘るごとに堀パワーを消費し、堀パワーが減るとモンスターのパワーアップができなくなる、というジレンマも入っています。これも秀逸。
かくして、破壊神は今日も洞窟を掘り続けるわけです。
このゲーム、名前からするとRPGっぽいのですが、実際にはアクションパズルゲーム。
しかもやることは掘るだけ、という単純作業なのに、とてつもなく頭を使うゲームです。
闇雲にやっても難しいだけなので、トレーニングモードが充実していて、トレーニングで新しい「技」を見つけては実戦で試す、みたいな効率的な遊び方ができるようになっています。
これっていわば非言語型プログラミングのひとつの実例かもしれないなあと思うのです。
コンピュータ科学、人工生命に興味のある人なら絶対ハマると思います。
旅行中、ずっとこれをやっていて水口さんに「おまえはラスベガスまで何をしに来たんだ」と怒られたくらい。
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