次世代ケータイは人工知能が鍵になる
ソフトバンクから人型に変形する人工知能ケータイが出ると聞いて、ネタ商品にも関わらず、「ついに来たか」と思った訳ですよ。
次世代ケータイのキラー機能は人工知能。これは間違いないと思います。
とはいっても、人工知能なんて、PCでの利用ですらあまり実用化されていない技術ですから、今後のキーワードとなって、10年くらいは続く新しいトレンドになるという予想です。
うちの会社、UEIのVisionでも触れている通り、僕はエンドユーザコンピューティングの未来は、ユビキタス化によってもたらされるライフ(生活)ナビゲーションにあると思っています。
僕らがモバイル用CMSをしつこく開発しているのは、こういう時代になったとき、データソースをきちんとセマンティクごとに分けて保存し、いつでも取り出せるようにするためです。多くのPCサイトでは情報のマイクロフォーマット化による検索性の向上よりも、見栄えやコストを優先した制作現場になるため、どうしてもこれが難しいのです。
そのために作ったWebアプリケーションのための技術思想がZEKE(ジーク)であり、ZEKE CMS(モバイル用コンテンツ管理システム)やZEKE Lifelog Core(ミニブログエンジン)をはじめとするZEKE製品群で、弊社はセマンティック・ウェブのメリットをお客様に訴え、この製品群をいち早く事業化しました。
これにより、お客様は単にモバイルサイトのCMS化によってメリットを得るだけでなく、それぞれのサイトが連携し、ユーザーの嗜好や行動パターンを把握した人工知能によって新しいライフナビゲーションを実現するというコンセプトへとつながる橋渡しとなることを意図していました。
ケータイの画面はこれ以上広くなりません。
2001年頃にMCF(モバイルコンテンツフォーラム)のセミナーで講演した際、こんな質問が出たことを覚えています。
「ケータイの画面はもっと大きくなると思いますか?」
それに対して僕はこう答えました。
「ケータイのサイズはこれ以上大きくならないでしょうが、解像度はどんどんあがっていくと思います。おそらくVGAサイズくらいにはなるのではないでしょうか。ただし、あまり解像度をあげすぎてしまうと電力を浪費するので、解像度もあがりすぎることはないと思います。そうなったら次はアンチエイリアシングなど、描画技術の向上で解像度を補う方向になるはずです。PCの3D技術と同じです。遠からず、ケータイには3D処理専用チップが搭載されるでしょう。とはいえ面積は変わらないわけですから、ケータイとPCが全く同じように使われる時代は来ないでしょう」
その予想は2005年頃に現実のものとなります。
既に3Dはありましたが、VGAサイズの携帯が登場し、2007年には解像度は低いもののアンチエイリアシングを向上させてすばらしい描画性能がiPhoneによって実現されました。
iPhoneは当初、PCと同等のブラウザを搭載するため専用アプリの開発は不要と信じられていました。
しかし実際には、AppleはiPhone用SDKの配布を決定します。
次の潮流は、コンテンツレコメンデーションサービスです。
コンテンツ、という考え方が古いかもしれません。
情報のレコメンデーション、生活文脈のナビゲーション、つまり、ひとことでいえば、ライフナビゲーションということになります。
ケータイをパカッと開いたとき、自分の興味のある情報が最初からそこに表示されている。
ボタンをひとつ押すだけで、必要な情報が向こうからどんどんやってくる。
まさしく「空気を読むケータイ」というわけです。
このとき、人工知能というとなんだかまるで人間のような感情をもったものを想像されるでしょうが、そこまでたどり着くにはまだまだ時間がかかります。
そうではなくて、人間の思考を補佐するような、そっと人間の生活文脈に潤いを与えてくれるようなサービスです。
決してでしゃばらず、しかし頼りになる。
そういうものに、ケータイは進化していくのでしょう。
そういう意味で、ソフトバンクさんとしてはジョークなのでしょうが、初めて「人工知能」をコンセプトに据えたケータイが登場したことを、僕は歓迎したいと思います。
ケータイの人工知能化についてお悩みの方がいらしたら、ぜひ弊社までご相談を(笑)
次世代ケータイのキラー機能は人工知能。これは間違いないと思います。
とはいっても、人工知能なんて、PCでの利用ですらあまり実用化されていない技術ですから、今後のキーワードとなって、10年くらいは続く新しいトレンドになるという予想です。
うちの会社、UEIのVisionでも触れている通り、僕はエンドユーザコンピューティングの未来は、ユビキタス化によってもたらされるライフ(生活)ナビゲーションにあると思っています。
僕らがモバイル用CMSをしつこく開発しているのは、こういう時代になったとき、データソースをきちんとセマンティクごとに分けて保存し、いつでも取り出せるようにするためです。多くのPCサイトでは情報のマイクロフォーマット化による検索性の向上よりも、見栄えやコストを優先した制作現場になるため、どうしてもこれが難しいのです。
そのために作ったWebアプリケーションのための技術思想がZEKE(ジーク)であり、ZEKE CMS(モバイル用コンテンツ管理システム)やZEKE Lifelog Core(ミニブログエンジン)をはじめとするZEKE製品群で、弊社はセマンティック・ウェブのメリットをお客様に訴え、この製品群をいち早く事業化しました。
これにより、お客様は単にモバイルサイトのCMS化によってメリットを得るだけでなく、それぞれのサイトが連携し、ユーザーの嗜好や行動パターンを把握した人工知能によって新しいライフナビゲーションを実現するというコンセプトへとつながる橋渡しとなることを意図していました。
ケータイの画面はこれ以上広くなりません。
2001年頃にMCF(モバイルコンテンツフォーラム)のセミナーで講演した際、こんな質問が出たことを覚えています。
「ケータイの画面はもっと大きくなると思いますか?」
それに対して僕はこう答えました。
「ケータイのサイズはこれ以上大きくならないでしょうが、解像度はどんどんあがっていくと思います。おそらくVGAサイズくらいにはなるのではないでしょうか。ただし、あまり解像度をあげすぎてしまうと電力を浪費するので、解像度もあがりすぎることはないと思います。そうなったら次はアンチエイリアシングなど、描画技術の向上で解像度を補う方向になるはずです。PCの3D技術と同じです。遠からず、ケータイには3D処理専用チップが搭載されるでしょう。とはいえ面積は変わらないわけですから、ケータイとPCが全く同じように使われる時代は来ないでしょう」
その予想は2005年頃に現実のものとなります。
既に3Dはありましたが、VGAサイズの携帯が登場し、2007年には解像度は低いもののアンチエイリアシングを向上させてすばらしい描画性能がiPhoneによって実現されました。
iPhoneは当初、PCと同等のブラウザを搭載するため専用アプリの開発は不要と信じられていました。
しかし実際には、AppleはiPhone用SDKの配布を決定します。
次の潮流は、コンテンツレコメンデーションサービスです。
コンテンツ、という考え方が古いかもしれません。
情報のレコメンデーション、生活文脈のナビゲーション、つまり、ひとことでいえば、ライフナビゲーションということになります。
ケータイをパカッと開いたとき、自分の興味のある情報が最初からそこに表示されている。
ボタンをひとつ押すだけで、必要な情報が向こうからどんどんやってくる。
まさしく「空気を読むケータイ」というわけです。
このとき、人工知能というとなんだかまるで人間のような感情をもったものを想像されるでしょうが、そこまでたどり着くにはまだまだ時間がかかります。
そうではなくて、人間の思考を補佐するような、そっと人間の生活文脈に潤いを与えてくれるようなサービスです。
決してでしゃばらず、しかし頼りになる。
そういうものに、ケータイは進化していくのでしょう。
そういう意味で、ソフトバンクさんとしてはジョークなのでしょうが、初めて「人工知能」をコンセプトに据えたケータイが登場したことを、僕は歓迎したいと思います。
ケータイの人工知能化についてお悩みの方がいらしたら、ぜひ弊社までご相談を(笑)
2008-02-28 13:27
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