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深セン再び


今回の研修の最大の目的は、うちの連中に本物の深センを見せることでした。




深センとは、世界最大と思われる電気街。場所は中国大陸にありますが、香港から電車で行けます。




前回僕が初めて行ったときの衝撃は以前のブログに書きました(これ)










こんな立派な建物が電気屋だとは誰も思わないでしょう。




そしてこんな立派な建物なのに、中に入ると









さながら秋葉原ラジオデパートのような感じです。

しかも、メチャクチャ活気があるんです。




街に出ると大量の、人、人、人









休日の渋谷のように大量に人が居ます。

このひとたちがみんな電気製品を買いに来たか、電機産業に従事していると考えると凄まじいものがあります。




生粋のネイティブ秋葉ッ子である水野君は「世界にこんな場所があったとは・・・」と衝撃を受けていました。




その一方で、道ばたで蹲って物乞いをする人、ぼーっと立ってると凄い勢いで近づいてきてインチキな商品を売りつけようとする人、などなど。




この街の原動力はなんなのだろう?




半年前に初めてここを訪れたときにはあまりのパワーに圧倒されてわからなかったのですが、今回再びここを訪れてみて、この街の原動力というのは、きっと「貧しさ」なのだと思いました。




貧しさから脱却したい。

そのために必死で働く。手段を選ばず金を稼ぐ。

その方法は、道ばたで貧困をアピールして物乞いするとか、店で出自が怪しかったり、インチキだったりする商品を売るとか、やり方は様々だけれども、とにかく脱却したい。そういう強い意志を感じました。




半年前にビルの奥の方で4GBと書いてあるのに128MBしか入らないインチキなUSBメモリを売っていた姉妹をまた同じ場所で見つけました。




もうとにかく商魂逞しい。彼らを見ていると学芸会を見ているようで実に微笑ましいのですが、このやり方で半年も生活できるって凄いと思います。




今回も同行してくださったケータイ研究家の山根さん


によれば、そもそも深センは問屋街で、客として来るのは観光客ではなくプロばかり。従って本気であのインチキな商品に騙される客はいないはずとのことでした。


だとすれば解っていて大量にインチキ商品を買ってどこかで売りさばいている人が居るんでしょうか。


そんなことも特に珍しくないのがこの街の凄いところです。


これを見ると「もう日本はこの時代には永久に戻れないだろうな」という気分になります。

それでも「これだけの人が電気に関わって居るんだから、もっとなにかできるかもしれない」と勇気を貰うのです。


とても疲れたけど、また来て良かった。みんなにこの光景を見せることが出来て良かったと思います。


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